「ダメな私」こそ魅力の宝庫

世の中には、オールマイティ、マルチ人間とか「なんでもできる」って思われる人がいて、そういう人をすばらし～と称賛する傾向があると思いますが・・・・魂の質的にいえば、そんなことってあり得ないんですよね。

たくさんの方の鑑定をしてみると、能力のバランスがいいとか、能力の使い方とかアピールが上手、って人はけっこういますけど、すべての質持っているなんていうことはないんです。

だからなんでもできる人、っていうのは...
「なんでもできるように見せている人」だと思うんです。

そういう人は人が見ていないところですごく頑張っていたりとか、我慢をしたり、すごいストレスを抱えていたりしています。

それがエスカレートすれば、失敗してもそれを認められなくて深みにはまるとか、都合の悪いことは言わない秘密主義になるとか、失敗しそうなことには最初から手を出さないとかいろいろなマイナスの作用ができてきてしまいます。

シンプルに考えても、自分の「できない」を認めないままでいると、思うようにできない自分を責めて、嫌な気分のままでやろうとするので、モチベーションがあがらない、だからパフォーマンスも低い･･･当然結果はイマイチになる、って決まってます。

考えるべきは、「できない」をごまかすことじゃなくて、
「じゃあ、どうする？」
を考えるために時間と知恵を使う方が断然いいと思います。

「わからない」「失敗した」「できない」って言えたらものすごく楽になれる人がいっぱいいると思います。

それは努力しないとか、自分勝手にやればいいってことではないですよ。

けれど、本音を明らかにすることで、自分の意識も変わるし、まわりの環境も明らかに変わっていく事例をたくさん見ています。

本人が思っているほど周りの人は気にしていなかったりするし、むしろ本音で話してもらえてうれしかった、という展開になることも多いものです。

私が魂の声を代弁するのならば
「余計なことに時間とエネルギーを消耗してないで
早く本筋のことしましょうよ」
ってことですよ！

だから、自分の「できない」を認められた人は本当に強くなれるし、進化も早いです。

この世界はバランスの世界なんです。
「できない」を10個認めることができたなら、その反対の「できる」も10個認めることができるというしくみなんです。

なにが得意で何は得意じゃないのか、何をやると楽しくて何をやるとイヤな気分になるのか、それがしっかり腑に落とせば、躊躇なく自分の力を発揮することができます。

じゃあ「自分はなにができないんだろう」って、自己分析する時に気を付けたいことがあります。　

出来ないとできる、長所と短所はひとつの事の裏表の関係だったりもするんです。

私がグループレッスンの初回で自己紹介する時に使うアイテムがあります。
　「たいやきカード」というカードです。

一枚一枚性質が書かれているので、自分にぴったりのカードを3枚選んでもらいます

そして自己紹介の時に、カードを裏返して出た言葉をつかって自己紹介してください、と言います。

（やってみる：中略）

裏側には、肯定的な表現が書いてあります。　
（使い方例の紹介：中略）

同じ言葉を言い換えているだけなんだけれど、印象がガラリと変わります。

例えば「優柔不断」だと思ったとして、裏返すと「思慮深い」になっています。
（やってみる：中略）

思慮深い人が得意なこと、思慮深さを活かすやり方ってありますよね　　
（やってみる：中略）

理屈っぽくて視野が狭くて頑固な私が、視野が広く思慮深い人と同じやり方でいいはずがないじゃないですか。
どっちがいい悪いではなく、タイプの違い、役割の違いなんです。

何をする時でも、「自分を活かすためにはどうしたらいいか」って考えてみるといいですよ。

仕事であっても家事であっても、人付き合いであっても同じです。
私たちは十人十色で存在しているわけだから、違いを活かす道を考えていくほうが豊かな社会になります。